小児歯科
小児歯科をご検討の親御さんへ
近隣の保育園や幼稚園から事故による外傷での問い合わせを頂くことが度々ございますが、こういった緊急のケースでは時間と人手を要するので、予約の患者さんがいることもあり大学病院の小児歯科を紹介させていただいております。
土曜日も診察している、日本大学歯学部付属歯科病院小児歯科(御茶ノ水)を第一選択肢にしております。
当院ではコミュニケーションの取りやすい4歳以上のお子様の緊急性を要しない虫歯治療や虫歯予防のためのクリーニングをメインに実施しております。
小児歯科の考え方
保育園や幼稚園に行き始めることでママ友やお友達との交流が増え、お菓子やジュースを飲むようになったり、お友達の飲み物やお箸・スプーンなどを共有することがあると思います。
小学生以上になってくると自立心が高まり、年齢が高くなるごとに親の手を離れてお子様自身でお口を管理しなければならない時期が必ずやってきます。
そこで当院は「親子で予防歯科を始めること」を推奨しています。
なぜ親子で予防歯科を始めることが大切なのかというと、お子様は親御さんのことを意外に見ています。親御さんが定期的にクリーニングをしていると、お子様も必然的に歯科医院へ行くことが当たり前のように感じ始めます。
多くの親御さんは、自分の辛い経験からお子様が虫歯などで困らないように歯科医院へ連れてこられる方が多いですが、親御さんが取り組んでいないことをお子様に訴えても中々同意をしてくれません。
そのため、なるべく早い段階から親子でクリーニングを受けていただくことから始めていただきたいと思っています。
治療内容
お口のクリーニング
お子様と十分にコミュニケーションを取りながら、お口のクリーニングを行います。
目的としては、クリーニングは痛くないということを知ってもらうことやお口をキレイにするとスッキリする感覚を得てもらいながら、予防処置をしっかり行うことです。
場合によってはお子様のクリーニングに親御さんも同席いただき、頑張れたら一緒に喜んでいただけるとお子様の自信にも繋がります。
ブラッシング指導
小児期のブラッシングは、お子様だけでなく親御さんのご協力が非常に大切です。
親御さん自身がブラッシングを見直すことで、お子様の仕上げ磨きに大きな差が出ます。
ですので、小児治療を受けに来られた親御さんは、一緒にブラッシングを学んで欲しいと思います。
シーラント
シーラントとは、汚れが溜まりやすく虫歯になりやすい奥歯の溝の部分に、フッ素を配合した白いプラスチックを埋めることで、溝に汚れが溜まるのを防ぎ、虫歯を予防する方法です。
虫歯になりやすい場所として、「奥歯の溝」、「歯と歯の間」、「歯と歯茎の境目」などが挙げられます。それらのうち「奥歯の溝」は生え始めのうちにシーラントという材料でコーティングしてあげることにより、虫歯を予防することができます。
その時期については歯科医による判断が必要ですので、お気軽にお尋ねください。
フッ素塗布
当院では乳歯や生えはじめの永久歯に、定期的にフッ素を塗ることを推奨しております。
フッ素は歯のエナメル質に作用してフッ化アパタイトという耐酸性の強い層を作ります。虫歯は細菌が出す酸によって歯が溶かされることにより進行しますが、その酸に対する抵抗力が増し、虫歯になりにくくするのです。
お口の中をきれいにした後で、専用のトレーを使い、年齢に合わせた濃度のフッ素液を歯に染み込ませていきます。フッ素塗布の前に行うクリーニングでは、イチゴやバナナなどのフルーティーな味のするペーストを使っています。
「フッ素は体に毒ではないか?」という患者様がまれにいらっしゃいます。確かに高濃度のフッ素溶液を一気に飲んだりすれば毒性はあります。ただし歯科医院で使用している濃度のフッ素溶液は問題となるような量ではなく、むしろ医学的観点からみて虫歯予防にかかわる有効性が高いと判断されていますので、ご安心ください。
当院が小児歯科で実践していること
コミュニケーションを密にとること
ご家族のホームドクターになれるようにコミュニケーションを取っています。
初めは親御さんの治療で来院されるのですが、親御さんの治療時にお子様ときちんとコミュニケーションを取ることで、歯医者に対する恐怖感を減らし、進んで歯科に来れるような努力をしています。
嫌がるお子さまには無理に治療をしません。
当院では、お子さまが治療に対して不安や恐怖心を抱いているような場合、無理やり押さえつけて治療を行うことは致しません。
子供のころのイヤな記憶は大人になってからも残ってしまうもの。一度でもお子様が治療に対してイヤなイメージを持ってしまうと、それを消し去ることはとても難しくなります。
お子さまに無理のないペースを保ち、さまざまなアプローチを重ねてお子様が少しずつ前向きになれるような方法を取りながら、お子さまの協力度合いに応じて治療をすすめております。
まずは歯医者に慣れてもらうためのトレーニングから始め、様子を見ながら少しずつできることを増やしていきます。
最初は少し時間がかかるかもしれませんが、自らの意思で治療に取り組めるようになることで、その後の治療をとてもスムーズに進めることができるようになります。
痛みに配慮した治療
お子さまの治療で最も大事なことは、お子さまとの信頼関係を崩さない事。 治療中の痛みがあると、子供との信頼関係が崩れてしまい、今までの苦労が水の泡となってしまう可能性があります。
そこで当院では、治療中の痛みを抑えるためにさまざまな工夫をしております。
当院では、ほとんどのお子さまがしっかりと治療を完了できていますので、子どもが泣いたり暴れたりしないか心配、、という方も、ぜひ安心してご来院ください。
がんばったお子さまにはご褒美のおもちゃ
がんばって治療を終えたお子さまには、治療後にちょっとしたご褒美をプレゼントしています。
ささやかなプレゼントですが、これが楽しみで通われているお子さまも結構多いんです。