飯田橋駅徒歩3分の歯医者 飯田橋サンシャイン歯科

本年度の診療も終わったので、一息付きながら今まであまり触れてこなかったインプラントについて愚痴ってみようかと思います。

口腔外科に少し残っていたおかげで切開、剥離、骨削、縫合は慣れてます。色んなトラブルを先輩にフォローしてもらった経験が財産となってます。

上手く行く時はだれがやっても上手く行きますが、失敗しそうな時にいかにリカバーするか、時には一時撤退を決める勇気がとても大事だと思っています。

で、インプラントというのは親知らずを抜歯するのとは全く違い、人工物を骨の中に残してくるという抜歯とは全く逆の行為です。前夜までCTとにらめっこなんですが

なんとなく画面を眺めていることが自分にはとても大事で、ギリギリまで直径何ミリ、長さ何ミリのどのインプラントを埋入するか決まらないで悩んでます。

ただ、それくらい考えるのが大事で、それでいいんじゃないか？と最近は思えるようになりました。

何十分ですぐ終わりましたとか、こんなインプラントでやれば上手く行くとか、うちのやり方を教えますとかの内容をよく見かけ

皆さんすごいなあ～と思うことが多かったのですが、最近そういった先生が行ったケースを実際診ることが増え、発信してる事と実際行った治療の乖離に驚くことがあります。

インプラントはそんな簡単なものではない、悩んで悪いことではない、時間がかかることもある！と分かったことで少し楽になりました。

ハマることもありますが、基本に忠実にまずは口腔内に既にある様々な感染巣を治したり取り覗いてからインプラント手術に入るという道筋を守ってやっていこうと思っています。

そういった基本から逸脱し、とにかく手術しようというインプラント専門医のハリボテのオーラに圧倒されることなく、若い優秀な先生達の手堅い症例から多く学んで

精進したいと思います。